December 19, 2004

あなたは、ゆっくりと腰をすえて炎を眺めてみたことはあるだろうか。
小さいとき、神社の境内で行われていた焚き火に魅せられて、いつまでも炎を眺めていた。時間を忘れ、ただ炎の揺らめきとちっぽけな自分だけがそこに存在しているという感覚。自分すらも薄れていくようなその経験をもう一度したくて、ある日、焚き火をしようと思い立った。

そして、「歩きながら考える」主催の焚き火パーティを開催した。場所は江東区のはずれ、若洲海浜公園。最近は都内で焚き火をすることが許可されている場所が本当に少ないので、高速に乗って小旅行のような遠征となった。
今回のパーティは「炎に酔う」がテーマ。みんなで焚き火を見つめながら、利き酒師の田中青佳さんに選んでいただいた日本酒を楽しむ、というのがメインイベント。心配していた雨も降らず、海風にあおられつつもパーティ開始。
火をおこしてかまどで豚汁を作り、あらかじめ作っておいた味噌田楽を温め、焼き鳥を焼き、焼きおにぎりを焼く。ゆったりとした気分でいるためには、腹ごしらえも肝心。メンバーも調理や火起こしに夢中で奮闘。

そしてようやくすべてが整ったところで、利き酒師の田中青佳さんが選んだ日本酒で乾杯。選んでもらった4種類とも、ほんとうに美味しい日本酒だった。特に発泡タイプの「美丈夫 純米吟醸うすにごり」は、日本酒とは思えない軽やかさでお客さま全員を喜ばせた。参加している人の顔・作った人の顔が見えている小規模のパーティは本当に暖かい。「歩きながら考える」が目指している「わくわくしながら生きるコツ」がまさにそこにあった。

焚き火はごうごうと燃え上がったり、しなしなと細い炎を上げたり、炭となって真っ赤に燃えたり、まるで生き物のようにいろいろな面を見せる。そのめまぐるしく変わる炎の姿に思わず見惚れる。 炎に酔い、お酒にも酔い、人間本来の感性をオープンにして、ひとときを共有する。そんないい夜となった。

参加してくれたお客さん、スタッフとして盛り上げてくれたみなさん、本当にありがとうございました。

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